NTT中継回線を見るには

NTT中継回線を見たいと思っている人のためのページ

※NTT中継回線って何?って方はこちらへ

NTT中継回線を見るためにはどうすればよいか?ここでは僕が使っている機材を紹介しながら説明します。使用する機材は海外衛星を見るための機材とほとんど変わりません。とは言うものの、一般の電気屋さんではおそらく手に入らない機材ですが、近くに海外衛星を扱う電気屋さんがなくても、インターネットなどの通販を利用して簡単に入手することが出来ます。お店に足を運んだ方がいろいろアドバイスしてもらえたり、実際の放送を見せてもらえたりします。

NTT中継回線は一般の地上波放送と違いどこでも見られるとは限りません。中継回線のルートからかけ離れている場所では受信はほぼ不可能です。マイクロ波は光と似た性質があります。ピンスポットライトの光の筋のような感じです。光が鏡に反射するように電波もビルなどに反射するため思わぬ場所で受信が出来る場合があります。

僕が使っている機材の紹介

チューナー 富士通ゼネラル CST-3000HP

CST-3000HP

その筋では有名だが標準のままではその性能は封印されています。機能拡張用隠しコマンドを実行させてから使いましょう。
これ以外のチューナーでも当然可能ですが、FM音声復調が出来ないモノでは音声を聞くことは出来ません。またBSチューナー(簡単な改造が必要)でも映像は見ることが出来ます。

機能拡張の仕方はこちら。

 

CバンドLNB + サーボモータ付きフィードホーン

CバンドLNB +
サーボモータ付きフィードホーン

簡単に言えばアンテナ。パラボラの真ん中に付いている部分です。(BS用とは異なる) NTT中継回線は4GHzあたりの周波数が使われています。この4GHzのまま同軸ケーブルを用いて伝送すると減衰が大きいため、Cバンド用LNBで1GHzあたりの周波数へ変換します。フィードホーンは受信した電波を効率よくLNBへ導くための筒状の部品。NTT中継回線の受信には偏波切替サーボ付きのもが便利。電波の強いところでは青丸のLNBだけでも結構な画質で受信できます。またフィードホーンは段ボールなどで手作りすることも出来ますが詳しいことは省略させていただきます。図を書くのが面倒なので・・・。

 

パラボラアンテナ

画質がいまいちの場合に使用。パラボラを使わなくても問題なく映っていれば特に用意する必要はない。直径の大きいモノほど弱い電波でも効率よく捕らえることが出来る。海外衛星の受信もしたいと考えている場合は結構大きいモノ(1m以上)を準備した方がいい。

 

あると便利なモノ

ビデオデッキ

チューナー出力を直接テレビにつなぐと画面が暗くて見にくいがビデオデッキを通すことで見やすくなる。8mmやβなどAGC回路を持たないモノでは意味がない。

電波時計

秒まで表示されて正確であれば何でも可。ネット回線は結構時間にシビアなので正確な時間が分かった方がいい。

週間テレビ欄

素材送りなどの番組について調べるのに使用。インターネットなど多数の地域が見られるのが便利。

2画面テレビもしくは複数台のモニタ

いつCMに入ったか、スタジオに戻ったかなどNTT中継回線と地上波を見比べるのに便利。

 

金沢の回線使用表

周波数(MHz) IF周波数(MHz) 上り回線 下り回線
3630 1520    
3670 1480    
3710 1440 NHK教育 NHK総合
3750 1400    
3790 1360 TBS 日本テレビ
3830 1320 テレビ朝日  
3870 1280 フジテレビ  

音声 L=6.50MHz R=7.65MHz(FM変調方式)
偏波については省略。上りが垂直(V)であれば下りは水平(H)でしょう?

※空白は素材送りなどに使われる回線で普段はNTT東京もしくはNTT大阪のテストパターンが流れています。

素材送り例

※北陸地方へはTX回線は来ていません。番組は素材回線で送られてきます。

※受信した内容を漏らしたり2次利用は電波法に触れる場合があります。

※すべて自己責任の元で行ってください。またこのHPは僕の独学によるモノですので内容については一切保証しません。