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各種設定画面。都道府県や郵便番号を設定する項目があり、てっきりBSデジタル放送のように設定した地域の情報がセレクトされると思ったら特に関係ないみたい。
画面サイズはQVGAで、変調方式はCDM、映像は最大384kbpsのMPEG4で放送されている。将来的にはH264への移行も想定しているらしい。
映像チャンネルは7chと少なめ(グリーンチャンネルは土日のみ放送)。画質はお世辞にもきれいとは言えないが液晶で見る分にはぎりぎりの画質。外部出力でテレビに映すとFOMAのテレビ電話のような画質。テロップ系は何とか識別できる。
「MTV-S10」からの外部出力映像にはコピーガード信号の「CGMS-A」が重畳されているらしくデジタル機器での録画は不可。
音声は最大144kbpsのAACで放送しているらしい。音声チャンネルは30ch。USENやオリコン、ミュージックバード、英会話に海外FM局などが揃っており一部のチャンネルは曲情報も表示される。
データ放送では、ニュースや天気、英会話など約60タイトルの情報が配信されている。動作はもっさりしている。天気予報は主要都市しか表示されないためはっきり言って価値無し。
モバイル放送株式会社が運営する衛星放送「モバHO!」のモニター機器を借りることが出来たので実際に体験してみました。
モバHO!とはモバイル放送用の専用衛星(MBSAT東経144度の軌道位置)を用いたマルチメディア・多チャンネルの衛星放送サービスです。2.6GHzで日本全国(小笠原諸島等を除く)に向けて発射されており、日本全国どこでも同じ番組を高音質・高画質で楽しめるのが特徴です。従来のようなパラボラアンテナ無しに小型の受信機のみでサービスが楽しめます。
サービスは、ジャンル別の音楽専用番組など音声系の番組、音楽やニュース、スポーツなどの映像番組、そのほかデータサービスがあります。
詳しくはモバHO!のサイトで・・・。
モニターキャンペーンに申し込み、送られてきたのが東芝モバイル放送受信機「MTV-S10」。
内容物は本体と取説、ACケーブル、AVケーブル、イヤホンに持ち運び用ソフトケース。本来は外部アンテナも付属しているそうなのですが、新潟県中越地震の影響で入荷出来なく同梱されていないとのこと。
本体は手のひらサイズでカバンなどに入れて携帯しても邪魔にならないくらいのサイズ。
電源を入れると10秒ほどロゴが表示される。動作は全体を通して大変「もっさり」しており、短気な人は相当ストレスが溜まるだろう。
バッテリー駆動時間は番組の受信で1時間30分、SDカードからの再生で2時間30分程度らしい。
衛星放送なので基本的には屋外や窓際などの南南東の方角に障害物がない場所でなければ受信できない。東名阪の一部の地域では衛星の電波を地上で受信し、再送信しているため電車の中や高層ビルの建ち並ぶ街中でも受信できる。
ボクの住んでいる田舎では衛星からの電波を直接受信するしかないため、外部アンテナが同梱されていない今回は室内での使用は不可能だった。
車の中でも使ってみたが、街中など南の方に高いビルがあるような場所では受信できなくなることがあった。しかし外部アンテナがあれば車での受信は大丈夫そう。画質はイマイチだけど走りながらの受信でも画像が乱れないのはかなりのポイント。
総評
まだ始まったばかりのサービスだけあって今後の動向が気になるところではあるが、現時点でのコンテンツの量や使い勝手では、魅力はあまり感じないのが正直なところ。ディレクTVやep蓄積サービスなど衛星を使ったこの手のサービスはあまり長続きしない感がしてならないが、BSやCSと違いパラボラアンテナ無しに全国で衛星が受信できるので携帯電話や車載向けの放送として期待が持てそう。
テレビにお金を払うという文化がまだまだ根付いていない日本では、モバHO!のサービスに対し料金プランは高すぎると思う。
地上デジタル放送の1セグメント放送が始まったら現行の料金プランではやっていけないだろう。
現在の所、しばらく外野から様子を見ているのが賢明かなと感じた。